Facebookが宗教のプラットフォームに

Facebookが宗教のプラットフォームに

倫理道徳より経営重視のビッグテックに可能か?


Facebookの創設者のマーク・ザッカーバーグは、パンデミックがFacebookに新たな成長の機会をもたらしたと話している。

 

ザッカーバーグによれば、この1年間、ロックダウンによりバーチャルサービスに慣れ親しんできた人々が、宗教的な礼拝を恒久的にオンラインで行うようになったという。

 

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、Facebookは米国内の信仰団体との正式なパートナーシップを強化しており、ユーザーが礼拝所ではなくFacebook上で神とつながり、教会に参拝できるようになる未来を計画しているという。

 

たとえば、Facebookの開発者たちは、ジョージア州アトランタにあるヒルソン教会と毎週会合し、Facebookを利用した場合の教会の姿や、献金、ビデオ機能、ライブストリーミングなどのアプリ利用を協議したと言われている。

 

ヒルソン教会は6月に「Facebookとの提携」というニュースリリースを発表し、その後、ソーシャルメディアプラットフォーム上でのサービスの独占配信を開始した。

 

また、タイム紙は「Facebookは現在、「宗教団体のバーチャルプラットフォームホームになろうとしている」と報じている。この戦略は、パンデミックをきっかけに、より多くの熱心なユーザーをソーシャルメディアのプラットフォームに呼び込むためのもので、宗教団体もまた、ロックダウンをきっかけに別の活動方法を模索していると述べている。

 

「このパートナーシップは、ビッグテックと宗教が、単にサービスをインターネットに移行するだけでなく、いかにインターネットでの宗教活動に収束させていくかを示している。Facebookは、政治や社会生活と同じように、宗教的体験の未来そのものを形成している」と付け加えている。

 

しかし、だれもがこれを良いアイデアだと思っているわけではない。特に、検閲に関するFacebookの評判や、一般的に不謹慎で疑わしい行動をとっているとみなされているからである。

 

エディンバラ大学の講師であるサラ・レーン・リッチは、「企業は倫理・道徳的規範を気にしません。大企業と教会の結婚がどのように展開するか、まだすべてはわからないと思います」と話している。

 

聖書を学ぶための電子ツールを出版・制作しているフェイスライフ・コーポレーションを設立したボブ・プリチェットは、「政治や文化、議会の聴聞会など、あらゆる気まぐれに影響を受けやすい技術プラットフォームに、自分たちのコミュニティを基盤にするのは危険だ」と述べている。